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Megane Danshi

Text by Noriko Mine

眼鏡スタイリストは見た!
ダメガネ男子のここがイヤっ 12選

街を歩けば〇〇にぶつかるってくらい巷にあふれるメガネ男子たち。
でも近づいてよーく見ると「あれ?」と思うことも少なくありませんよね?
そこで今回はメガネのことなら誰よりも詳しい、眼鏡スタイリスト・藤裕美さんに
これはありえないッ!というメガネ男子にダメ出ししていただきました。

残念なメガネ男子が街に急増中

とある雑誌の調べによると、女性が思うイケメンの条件として「メガネをかけていること」を挙げる人が年々増えているとか。しかし、そこのメガネ姿の貴方、ほくそ笑んでる場合じゃありません。メガネ人生、思いもよらぬところに落とし穴はあるものです。周りの人があえて口にしないだけで、その姿かなりビミョー…と思われていることもありえます。職業柄ついメガネ男子をチェックしてしまうという藤さんからのお叱りコメントは、そんなあなたのメガネライフを見直すいいきっかけになるかもしれませんよ。

1ズレた男

 #1 ズレた男
パソコンで仕事中もズレズレ。ランチを食べていてもズレズレ。指で上げてはずり下がり、指で上げてはずり下がりの無限ループ状態。たった数秒のアクションが、巨大なストレスとなっていることにまだ気がついていない。

 

藤’s コメント

メガネってズレるものだと思っていませんか? きちんと作ったメガネは、ズレないのが当たり前。度付きのメガネだと、見え方にも影響が出ますし、そもそも見た目もダサいですよ。ラーメンにドボンする前に、眼鏡店でフィッティングしてくださいね。

 

2年中宴会芸の男

#2 年中宴会芸の男
ほっぺたの肉でメガネを支え、笑うたびにメガネを上下させる顔芸の一種。相手をなごませるか、イラつかせるかは人柄次第。セレブ風サングラスをかける女子にも、同様のケースが多数目撃されている。

 

藤’s コメント

「鼻が低いから~」と言い訳しているのをよく聞きます。顔の横幅が広い人が、欧米人風のカーブサングラスを買うとこうなりがち。憧れる前に、もっと自分の顔を知りましょう。あまり知られていませんが、優良眼鏡店はあなたの鼻の形状に合わせて鼻あてを付け替えてくれますよ。(フレームにより例外あり)

 

3曇りがちな男

#3 曇りがちな男
「メガネの調子が悪い」「視力が落ちた」などとぼやいているが、メガネが指紋で汚れているだけである。自称マイペースという名のずぼら君。

 

藤’s コメント

ある時、視力が悪くなったという男性がいたので、メガネをチェックしたところ指紋がびっしり。そっと拭いて差し上げたことがありました。うそのような本当の話。こまめにメガネは拭きましょう。簡単なことですよ。

 

4曲がった男

#4 曲がった男
メガネちゃんがご機嫌ナナメの理由? この間、寝ぼけて踏んでしまったからかな。そういえば、狭いところを通るときにメガネを壁にぶつけてしまったこともあったっけ。でも、ちょっとくらい曲がったって気にならないよ、心が広いからね。

 

藤’s コメント

度付きのメガネなら見え方が変わって気持ちが悪くなります。ためらうことなくお店へ行きましょう。人間って適応能力が高い生き物なんです。面倒だからとそのままにしていると、なんとなくこれが普通の見え方なんだと脳が勘違いしてしまいます。

 

5アピール満点男

#5 アピール満点男
男であれば、見えのひとつやふたつくらい張りたい。ブランドロゴがはいったレンズをそのまま使うという大胆なアイデアで、羽振りのいいところを彼女に見せつけよう。

 

藤’s コメント

ブランドロゴが入ったレンズはダミーレンズなんです。そのまま使うと、目に悪影響を与えることもあります。見栄より健康ですよ。

<豆知識>
80年代以降、黒人ラッパーのステータスシンボルだったブランド“CAZAL”だけは例外で、ロゴ入りレンズをそのまま着用するのが流行しました。

 

6風通しのいい男

#6 風通しのいい男
別に視力悪くないし。伊達メガネだし。気にしないし。レンズいらないし。

 

藤’s コメント

1,000円ぐらいのメガネをノリでかけている若者はよしとして、いい大人がレンズなしはかっこ悪いものです。自分では気付かなくても、横から見ると違和感があり、どうしても安っぽく見えてしまいます。メガネも変形しやすいし、いいことはありません。迷わず眼鏡店でレンズを入れてもらいましょう。

<豆知識>
レンズには大きく分けて、反射するレンズと反射しないレンズの2種類があります(実際はPC用のブルーカットも)。反射しないレンズを選べば、ギラギラ感が防げて、ぐんと男前になります。

 

7せこせこDIY男

#7 せこせこDIY
DIYがブームの世の中。手先が器用な男子であれば、やはりメガネもセルフで修理。セロハンテープぐるぐる巻きは、誰でも簡単にトライできるので初心者向き。見た目の貧相さに目をつぶれるかどうかがキモ。

 

藤’s コメント

「このくらいで眼鏡店なんて行くか!」そんな男気はいりません。眼鏡屋さんはスーパー技術者です。無理かなと思ったものも簡単に修理してくれます。無料でやってくれることも多いので、まずは相談を。

 

8元ネタばればれ男

#8 元ネタばればれ男
憧れのアーティストに少しでも近づくために、似たタイプのメガネをチョイス。探しまわってようやく見つけた、お気に入りの帽子とセットでスタイリングするのが、オレの休日スタイル。

 

藤’s コメント

ありがちなのがジョニー・◯ップ様やぺ・◯ンジュン様。いまだに見かけます。似たメガネをかけるまではいいんですが、髪型、帽子、マフラーなど象徴的なアイテムまでまねすると、もうそれはコスプレです。お気をつけて。いや、それが本望なのかもしれませんが。

 

9カピカピ粉ふき男

#9 カピカピ粉ふき男
整髪料と汗でフレームが劣化し、メガネが粉をふいてしまうという受け入れ難い現象。代謝の激しい耳まわりが危険地帯。

 

藤’s コメント

100年の恋も冷めるという粉ふきメガネは、とにかくビンボー臭さがプンプンします。高いものなら再磨きも可能ですが、やっぱり新しい一本に買い換える時期ということ。スポーツマンや汗っかきの人は、メガネ拭きでこまめにテンプル(耳に掛ける部分)を拭くだけでも劣化防止になります。靴と同じでメガネも数本かぶらせて使うのが理想的。

 

10アンバランスな男

#10 アンバランスな男
ソファで踏みつぶす。ペットに噛みちぎられる。赤子に折られる。でもなぜか捨てられない。片腕を失ったアンバランスなメガネは、頭部をさまよい続ける。

 

藤’s コメント

1年に数人は見かけますね、テンプルが片方ない人。いろんな理由はあるんでしょうが、やっぱりその姿はおかしいと物申したいです。

 

11セクシーかみかみ

#11 セクシーカミカミ男
考えごとをしながら、メガネの先をあむっと甘噛み。これ、セクシーだよね?

 

藤’s コメント

メガネの先端を前歯でかちっと甘噛みするシーンは、映画やドラマでおなじみです。あれ、セクシーの象徴なんでしょうか? ある文献によれば「赤ん坊のときに母親のおっぱいで得られた安心感を再現する試みらしい」とも。残念ながら、セクシーと変態は紙一重ですからね。

 

12ぶらさがり男

#12 ぶらさがり男
絶滅危惧種と言われているものの、いまだ生息が確認され続けている。発端は某ミュージシャンだとか、某カラーギャングだとか、諸説あり。

 

藤’s コメント

芸能人がけといわれているものです。サングラスやメガネって外した時、邪魔ですよね。しかし、そこにぶらさげてる方が邪魔なのでは、と思ってしまいます。某ミュージシャン以外は認めません。

 

メガネ男子の実態、いかがでしたか?  ひとつでも身に覚えのある人は、気をひきしめてメガネショップに駆け込んでくださいね。もし、メガネ選びに困ったら、とっても参考になる一冊、藤裕美さんの著書「めがねを買いに」がオススメ。皆でメガネ道を精進しましょう。

illustration:平井豊果(メガネ男子暦5年)

藤裕美(とう・ひろみ)

1977年福岡県生まれ。眼鏡スタイリスト。10年間、眼鏡屋で働きながら彫金技術を学び、ネジからすべてメガネを製作、個展もひらく。2001年、24歳のときに店長として、SHOPプロデュース、買い付け、さまざまなイベントを企画。2007年、ドイツへ渡り、眼鏡ブランド『FROST』に勤務。作り手側からもメガネの知識を深める。帰国後、2009年から眼鏡スタイリストとして活動を開始。いとうせいこう氏との出会いにより、自身のHPで「眼鏡予報」スタート。2011年10月「めがねを買いに」(WAVE出版)を上梓。国内外で著名人のスタイリングや、メディア露出、誌面でのスタイリング、講演会、デザインアドバイス、コンサルタントなど、メガネにまつわることをなんでもしている。また、ファッションだけではなく、目の健康や医療器具としてのメガネ選びの大切さを社会福祉施設や幼稚園などを訪問し伝える活動をしている。メガネというキーワードを軸に常に新しいメガネの発信を続けている。

→ 公式HP「眼鏡予報」
→ WAVE出版「めがねを買いに」 (定価1,600+税)

峰典子(みね・のりこ)

1984年、神奈川県生まれのフリーランスライターで、一児の母。衣食住の考察や、日本の文化、季節行事などを得意とする。紙モノの歴史を掘り下げるコラム「紙と生活」を老舗封筒メーカー、株式会社羽車のウェブサイトにて連載中。

コラム「紙と生活」

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