2024.10.17
オーガニック流入とは?SEO対策の重要性や増加させる方法について解説
オーガニック流入(自然検索)は無料の集客方法として注目を集めており、SEO対策をして上位表示を狙う企業も多いです。オーガニック流入を増やすためには、まずはWebサイトの現状を把握し、コンテンツを改善していく必要があります。
今回は、オーガニック流入の特徴やメリット、サイトの分析方法やオーガニック流入を増やすためのポイントについて解説します。
目次
SEO対策が効果的なオーガニック流入とは
オーガニック流入とは、広告枠(リスティング広告枠)以外の検索結果ページからユーザーがサイトへ流入することを指します。「自然検索枠からの流入」と呼ばれることもあります。
キーワード検索をすると、まずは上位に「広告」というフラグがついた広告枠があり、その下に通常の検索結果ページ(オーガニック検索枠)が表示されます。
広告枠は表示順位が広告費や広告の質によって変わるのに対し、オーガニック検索枠は検索エンジンのアルゴリズムによって表示順位が決まります。そのため、オーガニック枠からの流入を増やすためには、SEO対策(検索エンジンの最適化)が必須となります。
SEO対策をしてオーガニック流入を増やすメリット
オーガニック流入が増えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主なメリットを3つ紹介します。
無料でサイトへの流入を増やせる
オーガニック流入の一番のメリットは、広告費用を削減でき、無料で検索上位を狙える点です。広告枠ではユーザーがリスティング広告をクリックするごとに費用が発生する仕組みになっていますが、オーガニック流入の場合は費用は発生しません。オーガニック流入は無料で大きな集客が見込めるため、各企業がオーガニック流入のための対策を強化しています。
上位表示されると安定したアクセスが見込める
検索結果の上位に表示されることができればクリックされやすくなり、安定したアクセスが見込めるようになります。また、上位表示されることによってユーザーが目にする機会が増えるため、サイトの認知度が上がり、ブランディング効果も期待できるでしょう。 ブランディングに成功することによって、会社名や商品名を指定して検索するユーザーが増える可能性があります。
関連性の高いユーザーを集客できる
サイト内で紹介している商品やサービスに興味を持っているユーザーをピンポイントで集客できるのも、オーガニック流入の特徴といえます。
検索エンジンのアルゴリズムは、検索キーワードと関連性の高いWebサイトを上位表示させる傾向があります。つまり、オーガニック流入が多いということは、ユーザーの悩みや課題を解決できるような情報を提供できていると言い換えることができます。
オーガニック流入のユーザーは、自身が抱える悩みや課題を解決するためにキーワード検索をしているケースがほとんどであるため、能動的に行動しているといえます。能動的であればサイトでの商品購入やサービスの申し込み率なども上がる可能性があるでしょう。
オーガニック流入を確認する方法
オーガニック流入かどうか確認するためには、主に2つの方法があります。どちらもGoogleの無料ツールなので、ぜひ活用してみましょう。
Google アナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。ページごとのPV数や平均滞在時間、流入経路(オーガニック流入かどうか)などを確認できます。オーガニック検索からの流入数は、「Organic Search」という項目になります。
使い方の手順は、下記の通りです。
- Googleアカウントを作成
- Googleアナリティクスに登録
- 登録完了時に発行されるトラッキングコード(グローバルタグ)を設置
- 分析開始
Googleマーケティング プラットフォーム アナリティクス
Google サーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Google検索エンジンにおけるサイトの表示回数・検索順位・クリック率などを確認できます。ログイン後に「検索パフォーマンス」を選択し、合計クリック数を確認すると、オーガニック検索からのアクセス数や、使用された検索キーワードを確認できます。
使い方の手順は、下記の通りです。
- Googleアカウントを作成
- データを取得したいサイトを登録
- 「プロパティ タイプ」を選択
- 「所有権の確認」をする
- 「確認」ボタンを押し、「所有権を自動確認しました」と表示されれば設定完了
オーガニック流入を増加させるコツ
オーガニック流入を増やすためには、どのような対策が必要なのでしょうか。ここでは主に3つの方法について紹介します。
SEO対策(内部・外部)
検索結果の上位に表示させるためにはSEO対策は欠かせません。内部施策としては、検索エンジンがサイトを正しく評価・認識してもらうために、下記のような対策を行います。
【SEO内部施策の主な例】
- 記事テーマに適したキーワード選定
- 内部リンクの設置
- 誘導表示(パンくずリスト)、サイトマップの設置
- ユーザーファーストのコンテンツを意識する
- モバイル対応(スマホでのユーザビリティの向上)
- ページの表示速度の改善
- 定期的なリライトおよびキーワードの再設定
- タイトルタグ・見出しタグ
- meta descriptionタグの最適化
内部施策の他にも、被リンク(外部サイトから受けるリンク)数を増やすための外部施策も重要です。被リンクを増やすためには、信頼性の高い高品質なコンテンツを作成することが一番ですが、他にもいくつか方法があります。外部施策の主な例は、下記の通りです。
【SEO外部施策の主な例】
- サイト内にシェアボタンを設置
- SNS、イベント、プレスリリースなど、露出を増やす
- 紹介記事やまとめ記事を作成する
- 調査データの作成・発信を行う ・無料ツールやテンプレートを作成し、リンク設置の機会を増やす
被リンクは検索エンジンからの評価が上がる可能性があるため、上記のような外部施策を検討してみましょう。
対策キーワードを増やす
SEOにおいて、キーワード設定は重要な要素です。コンテンツ内にキーワードを増やすことで、検索結果の上位に表示されやすくなります。
オーガニック流入を増やすためには、まずはサイトの目的やターゲットユーザーにマッチするキーワードを設定し、サイト内のコンテンツを増やしながら様々なキーワードを網羅するのがいいでしょう。
検索ボリュームの多い人気のキーワードほど上位表示を狙うのが難しくなるため、ある程度テーマを絞って関連ワードなどと組み合わせたキーワードを設定するのがおすすめです。
クリック率を上げる
検索結果の上位に表示されても、ユーザーがクリックしなければ意味がありません。検索結果にはWebページのタイトルと短い説明文がセットで表示されますので、クリックする前にページの概要がユーザーに理解できるように、titleタグやdescriptionタグのテキストを調整するようにしましょう。ユーザーが求めている情報が紹介されていることが伝われば、クリック率を上げることが可能です。 また、画像やレビュー評価など、テキスト以外の情報を表示させることができる「リッチリザルト」を設定すると、サイトで紹介されている内容をより詳細にユーザーに伝えることができ、クリック率の向上が期待できます。
オーガニック流入を増やすにはSEO対策が不可欠。まずはできる施策から始めること
オーガニック検索からの流入が増えれば、無料でユーザーを集客することができます。オーガニック流入によってサイトのブランディングや認知度を高める効果が期待でき、安定したアクセス数も見込めます。SEO対策をしっかりすることでオーガニック流入を増やすことにつながるので、まずは自社の流入経路などの分析を行い、しっかりと対策をしましょう。
文:エクスライト編集部